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髪の話題や髪の毛に関する知識や情報を、わかりやすい「お話し」として紹介する髪の専門サイトです。

ヘアサイクル(毛周期)の仕組みまとめ! 髪の毛は成長期・退行期・休止期という期間を経て、新しく生まれ変わります。

髪の知識

髪はカットなどで切らなけれない限り伸び続けるわけですが、実はある程度の長さになったら、なかなか伸びにくくなります。

これは髪が途中で切れたり自然に抜けたりするためで、髪の毛は自然に抜けるだけでも1日平均で約100本ほど抜けるとされています。

自然に抜けた髪はもう生えてこないのでしょうか? いいえ、そんな事はありません。抜けた髪の下からは、新しい髪の毛が再び伸びてきているのです。

これがいわゆるヘアサイクルと言われるものです。

この記事の目次(もくじ)

ヘアサイクルは、皮膚の下にある毛根部分が深く関わっており、この部分の器官や組織の名称が多く出てきます。

これらの名称と役割などをある程度理解して読まれると、この記事の内容がよりご理解出来ると思いますので、もしよろしければ、こちらの記事もご参照ください。

ヘアサイクル(毛周期)

ヘアサイクル毛周期とも言われ、うぶ毛であれまつ毛であれ、人体に生えている毛髪すべてが持っているサイクルです。

私たち人間の体が新陳代謝という古い細胞が新しい細胞に次々と入れ替わるように、髪や毛にもいったん古い毛髪が抜けて、新しい毛髪が生えてくるという入れ替わりのサイクルがあるのです。つまり、髪の毛はずっと生え続けるということはなく、いつかは自然に抜け落ちるのです。髪の毛の寿命などとも言われています。

ヘアサイクルには成長期退行期休止期の三つの期間*1があり、休止期の後には再び成長期へ戻るというサイクルを繰り返します。

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成長期

ヘアサイクルのそのほとんどの期間は髪が伸びる成長期*2です。この期間では毛母細胞が活発に働き、髪をどんどん作っていきます。いわば髪が成長する期間です。

成長期の毛髪は、髪の毛全体の約85%〜90%です。この期間は2年~6年ほど続き、長い人では7年ほどあると言われています。基本的に男性のほうが期間は短く、女性のほうが期間が長い傾向があります。

この成長期は髪の成長具合よって3、4段階*3に分けられたりします。

今回は3段階に分けて説明したいと思います。

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早期

成長し始めたばかりの段階前期などと呼ばれる場合があります。

髪はまだ毛髪として呼べないほど細く短い状態か、まだ皮膚内で細胞活動を活発におこなって髪を作っている時期です*4

毛球もまだ小さく、毛包自体も皮膚から見てまだ浅いところにあります。

ちなみに休止期から成長期に移り、毛根が無い状態から成長し始めた場合、その毛髪が成長して頭皮表面から出るまで、約80日ほどかかるという話があります。

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中期

毛髪がある程度成長した段階で、中期と呼ばれる時期です。

基本的には毛髪自体が細くて短く、髪の毛としてはまだ成長途中の段階です。

ただし、皮膚から下の毛根部はかなり成長してきています。毛球はある程度しっかり太く大きく成長し、毛包もある程度深くなってきています。

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後期

後期とも呼ばれる時期で、毛髪として完全に成長した段階です。

毛球はしっかり大きく成長し、皮膚表面から出ている毛髪(毛幹)も太く長くしっかり成長しています。

毛包も前の段階よりさらに深く成長し、真皮の下にある皮下組織に達するほどまでに成長しています。

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このように成長期は髪が成長する時期で、この期間が長く続くほど、髪は長く太く成長します。

逆にこの期間が短いと、髪が細く短い段階で成長期が終わってしまいます。このようにヘアサイクルが短かくなることが、髪が薄毛になる一つの原因だと言われています。

また成長期の髪は毛母細胞が活発に細胞分裂と増殖を繰り返していますので、がん治療の抗がん剤や放射線の影響を強く受けます。

この時期の毛髪は上記のように80%から90%とかなりの割合をしめますので、頭髪などはかなりの影響を受け、多くの毛髪が脱毛してしまう場合があります。

髪の成長については、こちらの記事にまとめてありますので、よろしけばご参照してください。

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退行期

毛髪の成長はいずれ弱まりはじめ抜ける準備に入ります。それが退行期*5です。毛髄質がある毛髪なら毛髄細胞の生成が止まるのが、この段階に入った初めのサインです。

この段階では毛乳頭が縮まり始め、毛母細胞の活動が減っていきます。

毛母細胞および毛球全体の細胞の角化が始まり、色素の生成も停止していきます。

毛根鞘も小さくなっていき、それにともない毛球や毛包も縮みはじめ、深かった毛包自体が浅くなりはじめ、皮膚表面へと底が上がってきます。

この時期は20日前後(2、3週間)で、全毛髪の中で退行期がしめる割合は約1%ほどです。

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休止期

抜ける準備が整えば毛髪は完全に活動を停止する休止期へと移ります。

毛母細胞と色素細胞の活動は完全に止まり、毛乳頭もかなり縮み、毛球から完全に離れます。毛球の位置も毛隆起の下部近くまで上がり*6、毛球は完全に角化し、小さく棍棒(こんぼう)状になります。このように棍棒状になった毛根を棍毛と言います。

この時期の髪の毛は、ブラッシングやシャンプーで簡単に抜け落ちるようになってきます。また抜けなくてもその毛髪の奥では新たに髪の毛が成長をし始めていて、それが成長すると共に、その成長した髪の毛が休止期の髪の毛を押し出し、自然と抜け落ちます。

この段階は2~3ヶ月ほど続き、長い人では9ヶ月ほどあると言われています。休止期の毛髪が頭髪全体をしめる割合は10%~20%ほどです。

なお、毛髪が停止期になっても皮脂腺は停止などせず、いつもとかわらずに分泌し続けています。

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このへサイクルを単純に計算すると、頭髪が平均の10万本としたらその約1、2割、つまり1~2万本ほどが抜けることになります。

ですが、これらが一気に抜けるということはありません。ヘアサイクルは毛髪一本一本ごとに独自のサイクルを持っており、抜ける時期はバラバラになっているからです。

またへサイクルは、数年単位のヘアサイクルをいつも同じように繰り返すわけではなく、年齢や環境などによっても変化してきます。

年老いていくと眉毛が長くなったり頭髪が細くなったりするのは、このヘアサイクルが変化することが原因の一つです。

他には過度なダイエットやストレス、食生活や環境、女性なら妊娠中*7などでもヘアサイクルが変わる場合があります。

他にヘアサイクルは個人差も大きく、ヘアサイクルから単純に計算したら、髪の毛は長くても約1メートルぐらいしか伸びない*8のですが、人によっては10年以上伸び続け、2メートルを軽くこえる長さになる人など例外的におられます。

ヘアサイクルはいろいろな要因で変わってきますので、その日の抜けた本数だけで毛髪と頭皮の状態を判断するのは非常に難しいのですが、一つの判断材料としてヘアサイクルは有力な手がかりとなります。

以上、髪の成長とヘアサイクル(毛周期)のお話しでした。

*1:英語では成長期はアナーゲン(Anagen)、退行期をカターゲン(Catagen)、休止期をタローゲン(Telogen)と言います。また、成長期を活動期、退行期を移行期と呼ぶ場合もあります。

*2:活動期と呼ばれる場合もあります。

*3:「こうなったらこの段階」などと、明確に分けられている訳ではありません。このような細かい違いは毛髪関係の資料や文献ではよくあることで、けっこうまちまちです。

*4:毛髪が皮膚内にまだある状態と、皮膚表面から出て間もない状態とで分けるときもあります。

*5:移行期と呼ばる場合もあります。

*6:つまり毛包が伸縮するのは毛隆起から下の部分だけで、そのため毛隆起から上の部分を固定部、下の部分を変動部などと呼んだりします。

*7:出産後に髪が大量に抜けるのは、妊娠中にヘアサイクルの期間が長くなるためで、それが出産後にサイクルが戻り、その影響で抜ける予定だった髪が一気に抜けてしまうのが原因です。

*8:1年に伸びる髪の長さ15センチ × ヘアサイクル6年。

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