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メデュラ(毛髄質)の構造や機能・役割のまとめ! 髪の中心部にありナゾが多い部分ですが、私たち東アジア系の人種には多く見られる組織です。

髪の毛の中心部分にありキューティクル(毛表皮)やコルテックス(毛皮質)とは違う構造をした組織を「毛髄質」と言います。メデュラ(メジュラ)とも言い、英語では「medulla」と書きます。

そもそも髄質とは、ある器官で外側と内側の構造や機能が違うもののうち、内側にある組織のことをいいます。

ちなみに「medulla」は「髄質」という意味です。つまりは髪の毛の中心部でコルテックス(毛皮質)とは違う構造の組織のことを毛髄質といいます。

この記事の目次(もくじ)

メデュラ(毛髄質)の構造や機能・役割

メデュラの構造や機能・役割は以下のようなものがあるとされています。

髪の毛の中心部にある

鉛筆の芯や海苔(のり)巻きの具のように髪の毛の中心部にあります。ちなみに髪の毛の中で毛髄質がある割合は、全体の0〜3%ほどです。

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髪の毛によってあったりなかったりする

メデュラは髪によって、とぎれとぎれで切れていたり、メデュラ自体がなかったりします。色が濃くて太い髪*1にはメデュラの存在は確認されるのですが、細い髪になれば確認することが難しくなり、確認できないものもあります。また、新生児やうぶ毛には通常ありません。

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スポンジ状の多孔構造である

通常、コルテックス(毛皮質)のような繊維状にはなっておらず、個々の細胞が積み重なった状態になっています。

メデュラ自体の構造は、スポンジのようにたくさんの空洞がある構造になっていることが確認されています。

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断熱機能がある

メデュラの役割の1つは、メデュラ内の空洞にある空気によって得られる高い断熱効果*2です。現にシカやウサギの冬毛などは空洞が多いメデュラが多くあり、それにより外気の冷気による体温の低下を防ぐ役割があると考えられています。

人間の髪の毛の場合でもメデュラがある髪はメデュラがない髪より断熱効果が高く、外部の熱さや寒さから頭部を守る効果が高いと考えられます。

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髪の光沢に関係している

メデュラがある髪はメデュラが細かな空洞が多数ある構造上、光を反射し*3、それが髪の輝きに影響を与えています。

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色素があることが確認されている

メデュラには、髪の毛の色素(メラニン顆粒)がふくまれている場合があります。

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じつは、よく分かっていない

メデュラは「気泡がふくまれていることがある」や「弾力に関係がある」などといった話しがいろいろありますが、じつは役割や機能など、まだよく分からないことのほうが多いのです

髪の研究が進むにつれ、メデュラのこともいろいろ解明されていくでしょう。

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メデュラに限らず、髪の毛には分かっていないことがまだまだたくさんあります。ですが、科学技術の発展でいろいろなことが分かってきています。

これかも新しい発見が増えていくことでしょう。とても楽しみです。

以上、メデュラ(毛髄質)についてのお話しでした。

*1:特に日本人を含むアジア系人種の髪の毛は白人の髪の毛の約1.5倍ほどの太さの違いがあり、私たち東アジア系の毛髪は、世界でも最も太い種類になります。

*2:断熱とは、熱の移動を防ぐということを意味しています。

*3:例えば水道水を凍らせると白い部分ができますが、それは空気や不純物が気泡となったためです。できた気泡は光を反射し、氷自体は透明なのですが気泡が光を反射し、その部分が白く見えるのです。それと同じような理由で気泡が多い毛髄質も光を反射します。

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