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髪の専門家が語る、髪の毛のお役立ち情報
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髪質を左右するコルテックス(毛皮質)の構造や機能・役割について、簡単では無いまとめ。

今回はコルテックスの話なのですが、まあメデュラもそうなんですが、ここらへんの話は、普通なら知らなくても大丈夫な話でもあります。

例えば髪の構造はヘアケアとかに関係ありますが、ヘアケアの基本はキューティクルを傷めないことで、それがコルテックスやメデュラを保護することに繋がります。

つまり、知識として知っておけば良い所はキューティクルの部分で、コルテックスやメデュラの話は理美容師や髪の研究者といったプロの領域です。

なので、難しい話を避けたい当サイトでは、これらの話をしなくてもよいでしょうし、読まれなくても構いません。

ですが、当サイトは髪の専門サイトです。キューティクルの話をして他はしないというのもどうかと思いますし、なんだか気持ちが悪い。というより書きたいのです(笑)

なので今回は、そのコルテックスのお話しをしたいと思います。

、全文を大幅修正)

この記事の目次

コルテックスの構造や機能・役割

コルテックスは「毛皮質」とも言います。コルティクスは英語の読みで、綴りは「cortex」と書きます。

この「cortex」を日本語に正確に訳すると「皮質」という意味で、皮質は副腎皮質や大脳皮質など、器官などの外側の部分を指すのに使われます。ちなみに中側は髄質。

なので本来は「毛皮質」という風に呼んだほうが正確なのかもしれませんが、キューティクルと同じように「コルテックス」という言葉のほうが広まっていますので、コルテックスと呼ばれることのほうが一般的です。

それか統一感の問題かもしれません。キューティクルという呼び方が一般的に広まったため、それに合わせて同じカタカナのほうが違和感がない。

少々話が逸れましたが、このコルテックスの構造や役割・機能について、まとめていきます。

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髪の毛の大部分はコルテックス

髪の毛は、その大部分がコルテックスです。

コルテックスの割合は太くて健康的な日本人の髪の場合、全体の78.5%ほどがコルテックスだと言われています。*1

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コルテックスには細胞がぎっしりつまっている

そのコルテックスは皮質細胞と呼ばれる細胞がぎっしりつまっています。

この皮質細胞は両端が細く、ひし形を長く伸ばしたような形をしており、ちょうど繊維の束のように並んで髪の中に収まっています。

ちなみに、皮質細胞と皮質細胞との間にはCMC(細胞膜複合体)があり、接着剤の役割や、水の通り道などになったりしているそうです。

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さらに、その皮質細胞には繊維状の組織がぎっしり

前記の皮質細胞内には繊維の束ねたようなものが数十本ほどつまっており「マクロフィブリル」などと呼ばれています。ちなみにフィブリル(fibril)とは小繊維という意味です。

そして、そのマクロフィブリルには、さらに細かな繊維状のものが数百本ほどあります。この細かい繊維状の組織のものを「ミクロフィブリル*2」と言います。

このミクロフィブリルの中には、それより細い繊維状のものが8本ほどあり、さらにその内の一本には、らせん状になった分子*3が2本、ロープ状に巻きついた状態になっています。

そして、これら繊維同士は複数の結合で強く結ばれており、また繊維自体はらせん状になっているため、強い弾性を持っています。

……まあ、ここまで覚えなくても良いのですが、繊維状の組織がいっぱいで強い弾力性を持っていると理解していただいたら十分です。

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皮質細胞の中の繊維組織は、柔らかい物質に包まれている

このように皮質細胞には強くて弾性のある繊維がぎっしりつまっているのですが、これだけではただ堅いだけで、髪の毛本来の自由な動きはできません。

皮質細胞内にはこれら以外に非ケラチンタンパクと呼ばれるという比較的柔らかい親水性の間充物質が、先ほどの繊維状の組織のマクロフィブリルの組織と組織の間に、まるでマクロフィブリルを包むように充満しています。

そしてさらに、そのマクロフィブリルの中には細かい繊維(ミクロフィブリル)を包むように、シスチンという成分を多く含む「マトリックスタンパク」という間充物質が充満しています。

これら二つの間充物質は比較的柔らかく、つまり髪の毛は、軟らかいものの中に硬くて弾力のものがあるという構造をしています。

これにより髪の毛は、髪の毛特有の弾力やしなやかさを持つことができているのです。

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皮脂細胞には髪の色もふくまれている

皮質細胞にはこれらの細胞以外に、髪の色に関係している細胞であるメラニン顆粒がふくまれています。

このメラニン顆粒にはメラニン色素が含まれていおり、それが髪の色として表れています*4

本来髪の毛を構成しているケラチンは無色透明なのですが、このメラニンによって色がついています。

このメラニン色素には紫外線を吸収する効果があり、髪や頭皮を太陽の紫外線から守る役割も持っています。

またこのメラニン顆粒は、他の組織より多くの量の金属を保有していると言われています。

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コルテックスによって髪の質が左右される

コルテックスに含まれているこれら皮質細胞は、全てが同じ性質の細胞なのではなく、実は違いがあります。

これらは大きく分けると「水を吸収しやすいもの(親水性)」と(水を吸収しにくいもの(疎水性)」の2種類があります。

髪の毛はこの二つの割合によって、水を吸収しやすい髪になったり、水を吸収しにくい髪になったりと、髪の性質が変わってきます。

また、この二種類が毛髪内で均等に配置されず、ある一辺の片側などに偏って存在すると、羊の毛のようにくせ毛になったりすると言われています。

そして、先ほどの繊維状の組織によって髪の弾力やしなやかさなども変わってきます。

つまりコルテックスは、髪の弾力やしなやかさ、形状、吸水性、色など、髪の性質のほとんどを作っていおり、髪の質を大きく左右します

そして、髪の多くの特徴を持つことが、コルティクスの大きな役割です。

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以上のようなことがコルテックスの構造や役割・機能だと言われています。

このような複雑で巧みな構造で、髪の毛特有の性質を多く有するコルテックスなのですが、実は間充物質といった中の組織は、親水性の部分が水と一緒に流れ出たり、パーマ液などの影響を非常によく受けます。つまり、すごく弱い

この弱いコルテックスを守るためにあるのがキューティクルで、ヘアケアにおいてキューティクルが大事のは、このためです。

本音で言えば、コルテックスの仕組みは髪の特性を出すために非常に精巧にできていて、初めて知ったときは「すごい……」の連続でした。

このような素晴らしいコルテックスを守るためにも、キューティクルの保護をしっかりしたいと考えたことを、今でも懐かしく思います。

以上、コルテックスのお話しでした。

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*1:ちなみに他は部分はキューティクルが15%、メデュラが3%、CMCが3.5%ほど。

*2:中間係フィラメントとも呼ばれている。

*3:α-ヘリックスと言います。

*4:ちなみに、メラニン顆粒は中心部のメデュラ(毛髄質)にもふくまれている場合があります。