このサイトのロゴアイコン メニューボタンのデザイン用ライン はてなブックマークのロゴアイコン フェイスブックのロゴアイコン ツイッターのロゴアイコン はてなブログのロゴアイコン メニュー用アイコン 1 メニュー用アイコン 2 メニュー用アイコン 3 メニュー用アイコン 4 メニュー用アイコン 5 メニュー用アイコン 6 「目次へ」リンクのアイコン
髪の専門家が語る、髪の毛のお役立ち情報
広告

毛隆起(バルジ)や立毛筋など、毛包とその周辺にある気になる組織や器官についての簡単なまとめ。

何回かに分けて紹介してきた毛包の構造も、今回で最後です。

最後は今まで紹介していない、毛包にあって外してはおけない器官や組織についてご紹介します。

本来はこれら以外にもいろいろ機能が役割があるのですが、今回は以下の三つをご紹介します。

毛隆起・立毛筋・毛包受容器

毛包には今まで紹介したもの以外にも、これらのような組織や器官を持っています。

ちなみに、以前紹介した毛包や毛根に関する記事は以下のもので、これらを読んでいただいたら、構造や仕組みがより分かりやすくなるかと思います。





毛隆起 (バルジ)

外毛根鞘の皮脂腺がある部分の少し下辺りに、外毛根鞘の一部分が隆起している部分があります。その部分は毛隆起またはバルジ領域と言われています。

ちなみにバルジ(bulge)とは「ふくらんでいる部分」という意味です。

近年この部分には毛母細胞やメラニン細胞の元となる幹細胞があることが発見されています。これは、毛髪の生え変わるヘアサイクルにおいて新しい毛母細胞やメラニン細胞を作り出す元となる細胞で、育毛や脱毛において注目されている部分です。

また毛隆起から皮脂腺の下までの間を毛峡部毛包峡部などと呼ぶこともあります。また、そこより下を下半部毛包下部などと呼ぶ場合があり、組織をグループ分けするときなどの基準点としても使われていることがあります。

立毛筋

毛包には外毛根鞘と真皮上層の間に斜めに配置されている筋肉があり、これを立毛筋または起毛筋と言います、

この立毛筋は毛包側は先ほどの毛隆起と結合していて、「立毛」という言葉通り普段は斜めに生えている毛髪を寒さや恐怖、驚きなどを感じると立毛筋が縮み、毛髪をまっすぐに立たせる機能があります。

このとき毛が起き上がることで毛穴(毛孔)が少しもり上がり穴をふさぎます。これが鳥肌という現象です。

この機能によって、体表面を覆う空気の層を厚くすることができ*1、なおかつ毛孔(毛穴)からの放熱を、閉じることで抑えることができます。これにより保温性を高め、体温を守る効果を高めます。

また立毛筋には、それが縮むことにより真上にある皮脂腺を圧迫し、これにより皮脂を押し出す機能があると言われています。

毛包受容器

毛包の周辺には毛細血管や神経も豊富に存在し、毛包や毛根に栄養素やホルモンなどを運んだり、情報のやり取りなどをしています。

その中で神経細胞は柵状になっていて、毛包に巻きつくようにあるのですが、この一連の構造によって髪の毛は優れた感覚器官としても機能しています。

この感覚を感知する器官を毛包受容器と言います。

これにより髪の毛の傾きや動きといった変化を、感覚として感じることができるのです。

これらが毛包や毛根で、特徴的な組織や器官のまとめです。

実際は今回まで紹介したようなざっくり簡単な構造や機能ではなく、もっと複雑で、そして素晴らしく精巧にできています。

このように様々な機能を持った組織や器官が、薄い皮膚の間の、ほんとうに小さな組織の中にあるのですから、ほんと不思議で、すごいですよね。

この一連の記事で、髪の毛がもっと身近に感じられるようになれば、とても幸いです。

広告

*1:ただし人間の場合は体毛がかなり退化しているため、この効果はあまり期待できません。