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髪の専門家が語る、髪の毛のお役立ち情報
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髪と皮脂との関係や役割まとめ。髪や頭皮で嫌われがちな皮脂ですが、体が作りだす天然のコンディショナーでもあります。

髪を洗わなかったとき、髪がベタつくことがありませんか?

そのベタつきの原因が皮脂です。

皮脂は化粧崩れの原因だったり、髪のベタつきの原因になったりと、何かと嫌われがちですが、私たち人間が本来持っている天然のクリームとしても有名です。

この皮脂は髪にはどういった役割があるのでしょうか?

今回はそんな髪と皮脂についてのお話しです。

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この記事の目次

皮脂とは

皮脂の役割で代表的なものは、先ほども書きましたが天然のクリームとして、保湿といった効果が有名です。

髪と皮膚(頭皮)は密接な関係性があるとはいえ、お肌は当サイトの専門外です。ですが、肌に対する皮脂の役割を簡単に書けば、次のように言われています。

  • 水分の蒸発を抑制
  • 柔軟性・弾力性・滑らかさを与える
  • 防寒防暑・防菌殺菌といった防御効果
  • 有害物質などの排出

このように皮脂は、どちらかと言えば天然の保護クリームと言ったほうがしっくりくる表現かもしれません。

そもそも皮脂は、髪が生える毛穴に必ずある皮脂腺から分泌されす。今のところ、皮脂腺が付いていない毛穴の存在を私は知りません。

※皮脂腺の場所など、毛穴周辺の構造はこちらの記事にも書いています。

このように同じ器官にある、ということは何らかの関連性があると言えます。つまり、髪と皮脂には密接な関係があると言えるのです。

髪と皮脂の関係

先ほど書いたように皮脂は、毛穴にある皮脂腺から分泌されます。

分泌された皮脂は毛穴や皮膚にいる常在菌によって分解され、さらに角質細胞や表皮脂質、それと汗と混ざることで皮脂膜というクリームになります。

このようにクリーム状になった皮脂は、18-MEA(18-メチルエイコン酸)によって髪の毛へと、どんどん運ばれていきます

そして髪に送られていく皮脂は、ある程度いきわたると地球の重力の力も加わり、髪の毛先まで素早く行きわたります。

このようにして、皮脂は髪の毛全体を膜のように被います。

髪をおおう皮脂の役割

このように皮脂は髪の毛を自然とおおう仕組みになっています。これは何らかの役割や機能があるといってもいいでしょう。

皮脂が髪の毛に与える影響については、これらのものがあると考えられます。

髪の乾燥をおさえる

髪はある程度の水分を保持していて、これにより髪は柔軟性や弾力を持つようになります。お肌と同じですね。

そして髪をおおう皮脂には必要以上水分が蒸発しないように保護し、髪柔軟性と弾力をする役割があると言われています。こちらも皮膚の皮脂と同じ役割です。

水分吸収の抑制

上記とは逆に髪は、水分を吸収しすぎると髪の強度が弱くなります。つまり、髪は水に弱いのです。

皮脂は脂質(油)ですので、とうぜん水を弾きます。髪は皮脂におおわれることで、余分な水分の侵入を防ぐ効果もあると言われています。

滑らかさを与える

先程も書きましたが、髪は弾力としなやかさを持っています。それを皮脂が髪の毛一本一本をおおうことで、さらに滑らかさを与えます。

これにより髪はからまりにくくなり、髪の毛がもつれることを防ぎます。クシやブラシなどの摩擦といった物理的なダメージを軽減する効果があります。

熱さ寒さからの保護

体のほぼ全身をおおう皮脂は、熱を伝える力が弱いため、暑さや寒さから体をある程度守る効果を持ちます。

髪の皮脂にもこのような効果が期待され、髪と、その髪でおおわれた頭皮などを熱や寒さから守ってくれます。

弱酸性にする

肌や髪を構成している組織であるケラチンは、まわりが弱酸性の状態で1番構造が安定します。

皮脂は常在菌*1の影響で弱酸性になりますので、髪の構造を安定させる効果があります。

有害物質や感染からの防御

皮脂で増殖する常在菌は、外部からの有害物質や感染といった細菌を防ぐ効果もあります。また弱酸性になることでアルカリ性で増殖する菌(黄色ブドウ球菌やマラセチア真菌など)を抑制する効果もあります。

これらは髪の毛自体には影響は無さそうですが、髪の毛が生える頭皮に対しては、感染や炎症・かゆみといったトラブルを防ぐ効果を高く期待できます。

重金属・有害物質の排出

これら以外の重要な役割として、皮脂といっしょに重金属といった有害な物質を体外に排出するという機能を持っています。

皮脂といっしょに排出されたこれら有害物質は、髪の脱毛や、皮膚や頭皮の角質が新陳代謝ではがれてできる垢(あか)やフケなどと一緒に体から離れ、体外に捨てられます。

皮脂の成分において、これら有害物質が占める割合はかなり少ないのですが、私たちの体には無くてはならない機能です。

皮膚の皮脂と髪の皮脂は同じものなのか?

ここで1つ疑問がでてきます。皮膚をおおう皮脂と、髪をおおう皮脂は同じかどうかということです。

結論から言えば同じだと言っていいでしょう。なぜなら、頭皮には毛穴以外に皮脂を分泌する器官が無く*2、それは大部分の皮膚と同じだからです。

ただ、皮脂腺の数は毛穴の数と同じですので、頭皮の面積あたりから見れば、平均的な皮膚面より多く皮脂が分泌されています。

これらから見ると、基本的には皮脂は髪にとっては非常に大事なもので、髪の皮脂は髪を保護する天然のコンディショナーのような役割を持っています。

髪は本来、何もせず自然のままでも、体にとって良い状態を保つ機能があり、実際、私たちの身体はよく出来ていて、特にシャンプーなどしなくても大丈夫なようには出来ています。

ですが、現実的にシャンプーや洗髪をしないで過ごせるかといえば、そういうわけにはいきません。特に衛生環境に厳しい現代社会では、洗わずそのままという生活習慣を続けることは難しいと思われます。

それに洗わないことが全ておいて良いのかと言えばそうではなく、雑菌の繁殖や、紫外線などによる皮脂の酸化、それらによるニオイや皮膚炎・かゆみといったものが、洗わないことによって出てくる可能性もあります。

その点を考えても、普通ならある程度洗髪をするのが望ましいのです。ですが洗いすぎればその反動で皮脂が過剰分泌されます。そちらはそちらで頭皮や髪のトラブルへとつながる場合があります。

要は皮脂は、適切にコントロールすることが髪や頭皮にとっては重要なのです。それらは性別・年齢・習慣や環境など、その人それぞれで変わってきますが、健康的で美しい髪を維持するためには、ぜひとも意識したい部分です。

以上、髪と皮脂の関係についてのお話しでした。

※追記:皮脂の成分などについての記事も書きました。

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*1:人の体に元々存在している微生物(細菌)のこと。皮膚表面以外にも口の中や腸内など体のいたるところに存在し、種類も数多く存在します。

*2:頭皮以外の特定の部位、例えば脇(わき)や瞼(まぶた)などは、毛穴とは違う皮脂だけ分泌する器官とあります。